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戦略部提携戦略担当主務

大野真生

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キオクシア株式会社(KIOXIA)は「『記憶』で世界をおもしろくする」をミッションに掲げています。そんなキオクシアのメンバーは、「記憶」についてどのように考えているのでしょうか。1人ひとりがこれから目指していく「わたしの世界新記憶」をたどります。
今回登場するのは、戦略部 提携戦略担当として、アメリカ・ウエスタンデジタル社との共同出資によるジョイントベンチャー運営に携わる大野真生さん。大野さんは、幼少期や社会人生活で得た「楽しかった記憶」「うれしかった記憶」を後生に伝えていきたいと話します。

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2007年、東芝入社。半導体事業部のメモリ事業における生産管理および予算策定に従事。2013年より四日市工場でのジョイントベンチャー事業運営、予算・生産調整に関わる。2017年より東芝メモリ(現・キオクシア)へ転籍。2019年より現在の本社戦略部でジョイントベンチャー事業運営サポート、契約交渉・策定を担当。

WD社とのJV契約をまとめる交渉人

キオクシアはアメリカ・カリフォルニア州に本社をおくハードディスクドライブおよびフラッシュメモリの製造企業、ウエスタンデジタル社(以下、WD社)と共同出資し、3つのジョイントベンチャーを運営しています。なかでもキオクシアの四日市工場はWD社傘下・サンディスク社との共同投資による、世界最大級のフラッシュメモリの生産拠点です。このほか2019年には、岩手県北上工場でもWD社と共同で設備投資することを発表しています。

こうしたジョイントベンチャーの事業運営およびWD社との契約交渉を含む対応全般に従事しているのが、戦略部 提携戦略担当の大野さんです。大野さんは今の仕事に携わるようになった当時のことを次のように振り返ります。

「戦略部提携戦略担当では法務的な知識、あるいは語学スキルが必要なこともありますが、私はもともと商学部の出身。配属当時は法務も語学も決して得意なわけではありませんでした。この仕事に携わるようになった最初の1〜2年目は、英語の契約書を前に辞書やネット検索を頼りに悪戦苦闘したほどです(笑)」(大野さん)

およそ13年前に東芝へ入社した大野さんは、入社当時、半導体事業部のメモリ事業における生産管理および予算策定に従事していました。入社7年目のタイミングで四日市工場でのジョイントベンチャー事業運営、予算・生産調整に関わるようになり、今に至っています。

激励メールで、やりがいを実感

「特段、配属を希望していたわけではなかった」というジョイントベンチャーの運営、そしてWD社との契約交渉の仕事は「常に緊張感につつまれる仕事」でしたが、その過程では大きな達成感を得た瞬間もあったようです。

「とある難しい契約交渉がまとまったときのことは、とてもよい思い出として残っていますね。その交渉をリードしていたのは、戦略チームでの私の上司だったのですが、その上司が会社上層部とのメール報告のやりとりのなかで、途中から私を宛先に加えてくれた。私はその交渉において実務担当者のレベルでしたが『宛先に追加したメンバーも交渉を頑張ってくれた』と、上司が気遣ってくれたんです。その後、会社上層部から激励のメールも届き、『私も戦略チームのメンバーなんだ!』と心から実感しましたし、そのときの感動は、今も決して忘れることがありません」(大野さん)

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サンタクロースを探したクリスマスの思い出

そんな大野さんは、父親の仕事の関係で幼少期をアメリカ・ニューヨーク周辺で過ごしたそうです。当時の記憶として今の大野さんに深く刻まれているのは、クリスマスの思い出。アメリカのクリスマスは、日本のクリスマスとはちょっと雰囲気が違っていたそうで、家の玄関先はリースや電飾で彩られ、たいていリビングに本物の木で作られたクリスマスツリーが飾られます。そして大野家ではツリーにサンタクロースへの手紙を置いておくと、次の朝、ツリーの下にプレゼントが届くという決まりがありました。

「もちろん私もサンタを信じていたので手紙を書きました。たしか4歳くらいのときには、サンタに遭遇するチャンスもあったんですよ。ある晩、お風呂場から突然『わっ!』と驚く父の声が聞こえたので、母とともにお風呂場に駆けつけると、父が『窓からサンタが見えた!』と大騒ぎしていた。その後しばらく、お風呂場の窓に張り付き、ずっとサンタを探しました……」(大野さん)

その後、プレゼントは届いたようですが、結局その目でサンタクロースを見ることは叶いませんでした。

「その真相を両親に確認したことはありません。当然ながら、サンタを信じる幼少期の私を喜ばせようとした両親の“作戦”だったのでしょう。ただ、この記憶の延長線上にはもう1つちょっと苦い記憶があります。私には4つ下の弟がいるのですが、私が中学生くらいになった頃、弟にサプライズを仕掛けようとした母が、ふだん弟と仲のよい私に彼の欲しがっているおもちゃを聞いてきたんです……。完全に仕掛ける側に引き込まれた瞬間でしたね(笑)」(大野さん)

不可能を可能にする開発力を持つためのパートナー開拓に貢献したい

家族との幸せなクリスマスの思い出をはじめとして、大野さんは自身が胸躍らせたときの感情をよく覚えているそうです。大野さんはさらに「忘れる」という人の記憶の特徴について語ります。

「人間の脳というのは不思議なもので、悲しかったこと辛かったことって意外とすぐに忘れてしまう気がします。もちろん、大規模災害や社会的な事件などで得た教訓はしっかりと記憶に刻み、後世に残さなければいけませんが、嫌なことを忘れられるというのは人の記憶のよい部分でもあると思います」(大野さん)

さらに大野さんは「でも人は、嫌な記憶とは反対の“よい記憶”を忘れてしまうところもある」としながら、次のように続けます。

「特に私がふだんから感じているのは、自分の感情をゆさぶった“事柄”は後生に語り継げるにせよ、そのときの“感情”を誰かに伝達したり、共有したりするのが難しいという点です。仕事で激励メールをもらったときの達成感・喜び、あるいは、幼少期に家の窓からサンタを探したときのあの興奮。ほかにも、職場の大先輩の『頭の中心で考えろ』という言葉、両親から受けた愛情など、ポジティブな感情を数え上げればきりがありません。私はそうした感情を、自分の大切な人に伝えていきたい」(大野さん)

そのうえで、「記憶」の可能性について次のように話します。

「既存のテクノロジーでは不可能なことでも、新しくなったキオクシアでは記憶の伝達や共有を実現できる可能性を信じていきたいと思います。それを実現するのが次世代メモリなのか、あるいはもっと別の新しいテクノロジーなのか……。それは定かでありませんが、当社の技術力ならば十分に可能性はあるでしょう。私は戦略部の提携戦略担当として、それを実現する開発力を当社が持つためのパートナーづくりや、関係づくりをとおして会社に貢献していきたいです」(大野さん)

文:安田博勇 / 写真:伊藤圭

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